自民党の谷垣禎一前幹事長が今月23日

自民党谷垣禎一前幹事長が今月23日、谷垣グループ(有隣会)幹部と昨年7月の自転車事故以来、初めて面会した。谷垣氏は約1年2カ月の入院生活で少しやせたが、「かつては(健康診断で)悪い数字があったが、すっかり健康体になった」などと冗談交じりに語ったという。早ければ秋の臨時国会から復帰する可能性がある。

 面会した逢沢一郎元外務副大臣中谷元・元防衛相が28日、長野県軽井沢町で開いたグループの研修会で明らかにした。

 逢沢氏らによると、面会は都内のリハビリ施設で約45分間、車いすに座った状態で行った。逢沢氏は「声の調子が非常によく、思考も十二分で、電話で話せば事故前の谷垣氏と変わらない」と様子を語った。

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 谷垣氏は面会で、1日約3時間ほど歩行訓練をしていることを説明した。手に震えは残るが、タブレット端末を自ら操作して報道を確認しているといい、「自民党も非常に大事な時期を迎えている。次期衆院選は(グループ)全員が当選しみんなでまとまって頑張ろう」と語った。

 医師からは退院の許可も出ており、帰宅に備えて都内の自宅のバリアフリー化を進めている。逢沢氏は「車いすや松葉づえの助けを借り、秋の国会冒頭にも元気な顔をみていただくのは、フィジカル(身体)面では不可能でない」と言及した。

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 谷垣氏は昨年の事故で頸髄(けいずい)損傷の重傷を負った。主不在のグループでは、5月に佐藤勉総務相らが脱退するなど混乱が続き、今月3日の内閣改造でもメンバーの入閣はゼロに終わっていた。

 逢沢氏は研修会で「来年秋の自民党総裁選は、谷垣氏を交え、グループのあり方や党の将来の姿について詰めた議論を行わなければならない」と語った。